胃腸薬によって守られている胃

元々胃腸が弱かったりだんだん年齢を重ねてくると、胃腸の調子が悪くなってくることがあります。胃腸薬は様々な種類がありますが、こちらではどれがどんな効果?どれを使えばいいの?などの胃腸薬への疑問を解決していきます。

逆流性食道炎の症状と治療薬ネキシウムについて

逆流性食道炎の主な症状には、胸やけや胃もたれ、腹部膨満感や呑酸などがあります。呑酸とは腹の奥から酸っぱい液体がこみ上げてくる感覚で、食後すぐに横たわったり前かがみになったりすると、特に起きやすくなります。胃酸が食道へ逆流してくる証拠といえるでしょう。このほか嘔吐やげっぷが出やすいのも逆流性食道炎の特徴です。軽い症状を放置しておくと、やがて喉の粘膜がただれて痛みを感じるようになります。

逆流性食道炎の代表的な治療薬のひとつがネキシウムです。ネキシウムの主成分はエソメプラゾールといって、プロトンポンプ阻害薬に分類されます。プロトンポンプとはカリウムイオンと結合して酸を放出する機能で、胃酸もこの仕組みで分泌されています。エソメプラゾールは胃壁でプロトンポンプを動かしている酵素の働きを阻害し、胃酸の分泌を抑えることで、胸やけなどの諸症状を緩和する効能があります。胸焼けが酷ければネキシウムで改善するのが1番楽に出来ます。

胃酸過多はアルカリ性の薬を飲むことで一時的に緩和することもできますが、ネキシウムは胃酸そのものの分泌を減らせる強力な治療薬です。そのため逆流性食道炎のほか、胃潰瘍の治療にも用いられています。胃潰瘍の場合、保険が利くのは8週間までという制限がありますが、逆流性食道炎は治療が長期間にわたることが多く、8週間経過した後も保険適用が可能になっています。

成人が逆流性食道炎を治療する際には、ネキシウム20mgを1日1回服用するのが一般的です。症状が長引く場合は、10~20mgを継続して服用しながら様子を見ます。逆流性食道炎の治療には、暴飲暴食や飲酒・喫煙といった生活習慣の改善も必要です。またストレスを緩和することも大切です。

ネキシウムは副作用の少ない薬とされていますが、下痢や便秘を起こすことがあります。じんましんや口内炎などが出る場合もあり、薬にアレルギーがある方は要注意です。ごくまれに、重い肝障害や腎炎のような副作用も見られます。長期間の服用を続けるときは、定期的に血液検査を受けることが推奨されます。

ネキシウムには飲み合わせの悪い薬があります。抗ガン剤やエイズ治療薬から水虫薬まで、さまざまな薬の効能を弱めたり、逆に強めすぎたりする可能性があります。このような病気を治療中の方は、服用前に医師に相談してください。医薬品ではありませんが、うつ病に効果的とされるセント・ジョーンズ・ワートのサプリも、ネキシウムと併用するのは避けたほうがよいでしょう。

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